人生楽しいことばかり

に、したい人のつぶやき

片想い@三越劇場

樫田さんの「片想い」初日と千秋楽観てきました。かおるくんの初舞台!しかも樫田さん!あんステで見た圭登くんもいる!ということでその辺に注目するつもりで見てきたんですが、すごくいい舞台でした。さすが安心と信頼の樫田さん。今回は二回入ってセンターと下手側の席だったんだけど、それぞれ見え方も違った気がして新鮮な気持ちで楽しめた気がする。いつもこうだといいのにな~(笑)

 

以下備忘録的な雑感。今回パンフもないので記憶だよりで書いてるけれど、間違いに気づいた人いたら指摘していただけると助かります。思い出したら追記するかも。ネタバレもりもりです。

 

終戦直前の東山動物園が舞台で、かおるくんはそこで働く飼育員・シズオ役(パンフレットがないのでシズオに限らず登場人物の正確な名前(漢字表記とか)がわからないので暫定的にカタカナ表記にします)。悲しい経験で家族を亡くしていて、そのため誰も傷つけたくない・喧嘩をしたくないと笑顔を絶やさないという役でした。最初に舞台に登場した時、一見してかおるくんか自信が持てなくてガン見してしまったんですけど、そういえば彼大きいんですよね。DearDreamにいる時はチヅという役柄もあってかあまり大きい印象がないんですけど、個人として舞台で他の役者さんと並んでると記憶よりも大きいし体がしっかりしているなあと。ここ最近のツイッターの写真とか見る限りだとむしろ稽古疲れか役作りかで痩せている印象だったので、余計に意外に思ったのかも。

 

そんなシズオはしょっちゅう体のどこかを搔いていて、誰かがふざけてる時には一緒になってふざけてしまうような男の子っぽい男の子なところもあれば、納得いかないことは園長にも声を上げることができるまっすぐな少年。設定年齢は何歳くらいだったんだろう、碧斗くん演じるミノルは17歳だけど徴兵逃れで~ってくだりがあったけれど圭登くんのイッペイとシズオはそれより年上だと思っていいんだよね。特にイッペイは実家を離れて単身名古屋に来ているようだったし。その辺りの時代不勉強なのでちょっとちゃんと勉強しておいた方がいいかも……とまとめながら反省。

 

・ゾウもいるぞう、絶対初日より千秋楽の方が回数増えてたと思うんだけどどうだろう?もう言うだけで笑えるのでずるい。

・カーテンコールから捌ける時、去り際に「ありがとう」の手話をやってくれるところマジかおるくん。

・厳密にどこのシーンか思い出せないけどシズオが空に向かって石を投げるシーン。元野球部のかおるくんのガチ投げのフォームがすごくよかった。

・手話が暗号とみなされスパイと思われるというくだり、この世界の片隅にですずさんが戦艦をスケッチしていてスパイ容疑かけられる場面を思い出した。

マタギのテルオが登場するシーン。園長の甥と知ってから見ると、なるほど動物の祟りとかテルオをかばうように前に出た園長がほとんどしゃべってる。園長がスパイとして送り込むためにテルオを連れてきたって思うとうまい場面。

・りつ子さんに披露する歌の歌詞はイッペイが考えたとミツヒロ大尉に話す場面。「恥ずかしい」という言葉ではなく「照れるんですけど」という言葉選びがすごく印象的で好き。そうだよ全然恥ずかしいことじゃないはずなんだけど、でも自分だったら「恥ずかしい」という言葉を選んでしまっていただろうなあと。

・りつ子さんが人間魚雷をやりたいという話をしていたというシーン。あたっくの二人が頭を過ぎってめちゃくちゃ悲しくなってしまった。あたっくロス再燃の危機。

・森本先生、生理的に嫌いな女過ぎて無理無理無理無理って思いながら見てたけど、そこまで思わせる福田さんに興味わいてきた。シズオと仲良くなってから角がとれてやわらかくなってるのが目に見えるような演技すごいと思いました。

・伍長役の津田さんとにかく美声だしちょいちょい津田さんリサイタルコーナーがぶっこまれるの楽しかった。いまぐぐってテニプリの柳生の声優さんと知ってびっくりしてる。

 

最後の歌のシーン。かおるくんと圭登くんは踊れるのを知っていたのでついつい二人ばかり見てしまった。特に千秋楽は前日のEテレのSwitchという番組で大知くんが「ダンスはそれぞれの動きにメリハリをつけて踊る」と話していたのが、シュウサクさんの「手話は棒読みでは伝わらない、感情をこめてやらなくてはいけない」という話と重なって、そんな部分も意識して見てしまった。優劣の話ではなく皆それぞれに作中で言う「棒読みじゃなく」感情をこめてやっているのがわかるけれど、かおるくんは振りのさばきのキレがよくて、そこにアイドルとしてのかおるくんがにじみ出てる感じがして妙にぐっときてしまった。

 

なによりあたっくで樫田さんのプレ稽古の厳しさは漏れ聞いていたし、舞台初挑戦のしょごいつくん達の堂々とした姿からも稽古の大変さはうかがいしれていたわけで。しかもオレサマ上海緊急生放送とド!の仕事も並行していてツイッター越しに見るこちらが心配になってしまうような中、本当に最高にかっこいい姿を見せてくれたかおるくんに素直に感動してしまったんですよね。プロの人に「がんばってる」って言うのはなんか違う気がするんだけど、生半可ながんばりレベルじゃないがんばりを見せてくれたんだろうなって思ったというか、こちらがそんな心配をするのがおこがましいと思えるような堂々とした役者っぷりでした。そんな彼の初舞台の初日と千秋楽に立ち会えたの本当に幸福なことだなと。この記憶を来世に持っていきたい。

 

千秋楽の挨拶の8月6日に戦争を生き延びた三越劇場でこの舞台をやることに意味を感じるって話、本当にその通りだし改めて気付かせてくれてありがとうと思いました。次回があればまた見に行きたい!と思える舞台でした。