人生楽しいことばかり

に、したい人のつぶやき

HOME〜いつか帰るよ、僕だけのHOME〜@紀伊國屋ホール

郁くんの舞台は気になるけどキャストの多さに迷ってチケット予約せずにいた作品。グッズの発売タイミング*1や流れもあってふらっと当日券で見てきました。当日券はくじで買う順番を決めて、1番から順に席を買っていく方式。といっても選べるのはS席かA席かくらいで、選んだ方からお姉さんが毎回丁寧に順番を入れ替えてランダムにチケットを渡してくれるというやり方。S席の当日券は出る時と出ないときがあるようだけど、ちょうど私が行った回はS席が残っていたようで、おそらくどのくらい位置が違うと尋ねただろうお客さんにお姉さんが「最前列か最後列かです!」って言い切っていたのが面白かった。あいにく私の番には売り切れてしまっていたけれど、残ってたら2000円高くてもS席にしただろうな! フォロワーさんに聞いたらチケットもDVD付きとかいろんな種類があったそうで、次の機会があればその辺も考慮してチケット押さえようと思った。

 

2015年にソニー・ミュージック主催の若手俳優集団
劇団番町ボーイズ☆」が上演した
『HOME〜魔女とブリキの勇者たち〜』をリメイク。
大人気アーティスト清水翔太のデビュー曲「HOME」を題材とし、
彼の学生時代〜楽曲ができるまでの実話を原案に、
彼のリアルな想いをストーリーに織り交ぜ舞台化。

公式(STAGE | 劇団TEAM-ODAC)より引用。幼い頃の経験が元で他人を信じることが出来なくなっていた翔太が、音楽学校で半強制的に組まされたグループをきっかけに他人を信頼することを覚え、新しい場所に旅立っていくまでの話。

翔太のそばにはいつも子供時代の彼自身(ショータ)がいて、翔太が他人に興味を持ったり近付こうとした時には決まって子供の彼がそれを引き留める。彼は幼い頃の経験の象徴で、トラウマで、彼が彼自身にかけた呪いのメタファーなんだろうな。この演出がすごく好きで、口数の多くない翔太が仲間をどう思っているのかがわかりやすかった。台詞がなくてもセットのどこかで、あるいは翔太の隣で、まるで監視するかのように佇むショータの姿がすごく印象的だった。あとたぶんこの子役くんがダンスするところが作中に二回あるんだけど、一回目は気付いたのがパフォーマンスの終盤で悔しかった… 二回目は意識して見ることが出来て満足した。

メインは翔太と翔太のグループ「SUGER」のメンバーなんだけど、それ以外のメンバーにもスポットが当たる場面が多くて見応えがあったし、スクールを舞台にした群像劇的な印象だった。上演時間二時間半くらいあった割に長さは感じなかったけど、紀伊国屋ホールなので尻はちゃんと時間を感じていたし死にました。時間を感じなかったのは作中にダンスのシーンが多かったのもあるかもしれないなあ。ライブだと推しを見ていることが多いので郁くんのダンスをここまで見続けたのはもしかしたら初めてかもしれない……と思いながら見た。郁くんのダンスってすごく勢いがあってかつエモーショナルなのでステージ上ですごく映えると思ってる。*2 振り付けも彼のスタイルに合っているのかも。あと恵美奈と真夏の曲がすごーく好みでした!R&Bっぽいやつ!あれは音源ほしいと思った。

翔太がグループを抜けるといった時のメンバーの反応が様々だったのが個人的に好きなところで、最初からソロでやりたいって話していたはずなのにいつのまにかみんなそのことを忘れていたんだなってところに距離の変化を感じて嬉しかった。怒る子もいれば納得できないなりに認める子もいて、特に翔太自身もコントロールできていない言葉の選び間違いを理解した上で受け止めてくれるシュンはめちゃくちゃかっこよかった。アンリ、シュンを振ってる場合じゃないよ~~逃した魚は大きいよ~~と後々思った。納得できないトモが階段を一段飛ばしで駆け上がっていくのも好きだし、その足の長さに驚いた。

長い割に全体通して冗長と思えるシーンがなかったのも好印象。最後SUGERのメンバーと一緒にマサが来た時ちょっと驚いたんだけど、マサは音楽学校に入ってSUGERのメンバーになった……わけではないよね? マサは歌がうまいって伏線(?)もあったのでそこだけ少し気になってる。

 

やっぱり一回目は話を追うのに夢中になってしまうので、見逃したところとかちゃんと整理して二回目に臨みたいとか思ってしまうなあ。予定ないなりに来てみた自分の判断と当券チャレンジに勝てた運とレポ落としてくれた方々に大感謝!

*1:ユメノコドウビジュアルのアクリルスタンド

*2:素人感想です